By Yoji Kuga (空閑洋始)
オーストラリア、マッコーリー大学大学院、上級通訳・翻訳コース(修士)を2017年に修了した、60代おやじの、翻訳と英語(と、ちょっと通訳)に関する備忘録。
日本語の雑誌の編集経験は30年以上。
オーストラリアの国家資格NAATI翻訳資格(英語から日本語への翻訳)取得。
現在、大学の非常勤講師(英語)も務めています。
タイトル部分の変なデザインは、まあ、気にしないでください。
以下、このページはブログのうち、最新から100記事のみです。
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森タツロウ氏からのメールで紹介されていた文。
She returned home happy, bubbly, and excited for her future.
この中の「and」が何を結んでいるのかという問題なのだが、なかなか難しい。
正解は、「happy」「bubbly」and「excited for her future」とのこと。
これら3つはいずれも文法的には「being」が省略された分詞構文と見ることができる。
「ニック式英会話」のニックさんが「奇跡の応用」と呼んでいるものの一つ。
分詞構文だが、「happy」とか短いのでその前にカンマは入れないのが普通。
英語研究者・学者によっては、文型を5文型からもっと増やして解釈すべきという人もいるようだ。
この文の「happy」などを「主格補語」、すなわち「主語とイコールの関係になっている補語」と解釈するとか。
*ちなみに、「bubbly」は副詞ではなく形容詞で、「元気な」などという意味。
TOEICの練習問題を見ていて。
確信はないのだが、「動名詞、現在分詞の後に by は来ない」と考えていていいのではないかと思う。
「by」が「〜によって」という動作主を表す意味の場合、例えば、
reviewed by Mr. Smith(過去分詞 by)
review by Mr. Smith(名詞 by)
というのはあるが、
reviewing by Mr. Smith というのは無いみたい。日本語で考えるとありそうなのに。
もっとも、「ing」が付いていても、完全に名詞化している「painting」などは例外。
a painting by Picasso はOK。冠詞だって付いてるし。
*あと、でも調べてたら、「publishing」とかは微妙みたい。これも辞書では「名詞」として項目があったから「by」が後に来てもいいのかもしれない。なんかようわからん。
A staggering 60 billion tons have not been recycled.
主語は「A staggering 60 billion tons」で、これは複数扱い(has ではなく have)。
An incredible 60 billion tons have ~
An estimated ~
とかも同じで、「不定冠詞+形容詞+数詞+複数形の名詞」というパターンがあるみたい。
上の各例で「a」や「an」を削除するとGrammarlyが怒る。
冠詞は、普通、名詞に付くもの、と思うが、この場合は、どっちかというと形容詞との関係性が強いのではないかと思われる。
でも、
A surprising ~ は、Aを削除して
Surprising 60 billion tons have ~ としてもGrammarlyは怒らない。
どっちでもいいみたい。
本当か?
*「a」や「an」の後に複数名詞が来る場合、「ひとかたまりとして意識されている」という解説もよく見るのだが、それだとそのひとかたまりは単数扱いになるのではないだろうか。上の例で「A staggering 60 billion tons」がひとかたまりならば、その次には「has」が来るはずだ。
『英文解釈教室』(伊藤和夫)を読んでいて初めて知った文法用語「副詞的目的格」。
これは、前置詞が付かない名詞句で、副詞的な働きをするもの。
例えば、「this morning」とか「last week」とか。
「副詞的目的格」などというとなんだか難しいが、なるほどそういうものとしてきちんと概念分類されると頭の中で整理しやすい。今まで、どんな時に前置詞が必要で、どんな時に不要かは、あまり意識したことがなかった。
(それにしても「〜句」とかいうのならわかるが、「〜格」なんていう名前はなんだか変だ。)
もっとも、前置詞も何も付かないのに名詞句が副詞の役割をするというのは、なんだか英語の文法のいいかげんなところでもある。昔は前置詞が付いていたとかいうのもあるのだろう。まあ、とにかく、覚えるしかないか。
ちなみに、「each other」は純然たるただの名詞句であり、これだけでは副詞句の役割はしない。動詞の目的語や前置詞の目的語になる。
We are tired each other.(お互い疲れた。)というのは間違い。
We laughed at each other.(お互いを笑いあった。)ならOK。
ちょっと意識して something という単語を使うといいかもしれない。便利。
I forgot something. 忘れ物をした。
I can't make up my mind about something. 決められないことがある。
I'm worried about something. 心配なことがあるんです。
また、時に something は「重要なこと」「大事なこと」というニュアンスを含む場合もある。
It's something for us to do. それ、やんなきゃいけない。
will have 過去分詞(p.p.)は普通は未来完了で、「〜し終わっているだろう」といった意味。
ところが、「現在の推量」を表すこともある。無論、文脈で判断することになる。
You will have experienced 〜
といった文の場合、「あなたはもう〜を経験したことがありますよね」という意味になることもある。
以上、『英文解釈教室』(伊藤和夫)より。
You may have experienced 〜 と同じということ?(そして will の方が確信度が高い?)
伊藤和夫『英文解釈教室 新装版』より。
Only after a century and a half of confusion was the royal authority restored.
これは倒置になっており、元に戻すなら、
The royal authority was restored only after a century and a half of confusion.
まあ、元に戻しても意味をくみ取るのは難しいのだが、この「only after」に注意が必要。
「1世紀半の混乱の後、やっと国王の権威が回復された」というように、「やっと」となる。
もし、
After only a century and a half of confusion, the royal authority was restored.
ならば、「たった1世紀半で〜」という意味になる。
「only after〜」と「after only〜」の違いに注意。倒置の話と重なると余計分かりにくい。
翻訳の授業用に考えたこと。
「翻訳は2回する」
原文(英語)
↓
そのまま訳(日本語1)
↓
推敲訳(日本語2)
研究者によっては「素朴訳」「完成訳」などと言っている人もいるが、その言葉のニュアンスに批判も少なくない。
大学で使っている初歩文法の本に書いてあったこと。
意識してなかったのでメモ。
There is 〜 構文ではその後の名詞は、基本的には不定冠詞(または無冠詞)となる。
There is my cat under the table. は間違い。
my や the などの限定する言葉は使えない。
ただし、以下のような場合は使える。
1.相手に気付かせるような強調的表現。
There is the book! その本が(ここに、そこに)あるよ!
2.新情報となる名詞が、of 句や that 節などで限定されている場合。
There is the problem of race in America. アメリカには人種問題がある。
「the problem of race (in America)」でひとかたまり。
またこの場合、the が付いているが、聞き手には新情報でなければならない。
get は普通、状態を表すbe動詞などと対比して、変化や動作を表すとされる。
でも、get が状態動詞的に使われることもあるようだ。
I get the feeling that you're bored with the movie. 映画に退屈しているようですね。
この「get the feeling that〜」は「(今)〜と感じている」といった意味で、have と書き換えられる状態動詞ととらえられる。
会話においては「have got」('ve got)が「持っている」(have)という意味でよく使われるけれども、これともちょっと関係しているような気もする。
*追記
現在形でも現在進行形でもOKという動詞「feel」。
気分が悪い。
I feel sick.
I'm feeling sick.
どっちでもいいとのこと。feel は動作動詞としても状態動詞としても使えるということか?
説明するのが難しいぞ。
(でも、どっちかっていうと、現在形の方がいい、つまり状態動詞と考えた方が一般的かも。I feel sorry. とか)
YouTubeの英語レクチャーチャンネルの中で最も勉強になり、また役に立っているのが「ニック式英会話」だ。
最近、古いものを再度視聴し直しているが、ニックさんが何度も繰り返しているのが「動名詞」の便利さ、「奇跡の応用」の便利さ、「wh名詞節」の便利さである。
なお、「奇跡の応用」とはニックさんの命名で、「分詞構文」(動詞の ing形)、「副詞的な使い方の形容詞」(形容詞のみの「分詞構文」とも考えられる)、「with + 名詞」、という3つの方法による、表現の拡張。
以下、久しぶりに動画を見ていて、「動名詞」や「分詞構文」「wh名詞節」などについて、あらためて難しさを感じた点など。
「動名詞」
動名詞に意味上の主語を付けたり、not を付けたりすると応用範囲が格段に広がる。
意味上の主語として人称代名詞を入れる場合は目的格が普通。昔は所有格と習ったが。
動名詞を主語にすると、Him eating too much chocolate is a big problem. なんて文も作れる。
✗動名詞は基本的には名詞が入るところにはどこにでも置ける。
⇒ 置けそうで置けない場所もある。「during」の後とか。また、次の「奇跡の応用」とも絡むが、「with」の後とか。
「feel like」「seem like」「look like」などの後には動名詞を置ける場合もあるが、意味がいろいろ変わる可能性あり。
動名詞ではなく文にした方がいい場合もある。
↓
ある場所に、名詞の代わりに動名詞が使えるかどうかは、その時その時で考える必要あり、のようだ。目的語には純粋な名詞と不定詞しか使えない動詞もあるしね。
動名詞には基本的には時制が無いので、複数の解釈が可能なケースも多々ある。
「奇跡の応用」(分詞構文、副詞のような形容詞の使い方、with + 名詞)
この中に「with + 名詞」というのがあるが、上にも書いたように、この名詞のところには動名詞は無理そう。
「with + 動名詞」をOKにしてしまうと、分詞構文・独立分詞構文の使い方と衝突してしまう。
間違った文。He went out of the room with singing a song.(←よくある間違い)
これは、He went out of the room, singing a song. とするべき。
ただし、I'm good with working with him.(彼と仕事をするのは平気です。)
というのはよいみたい。これは「be good with~」という熟語だからか?
それから、「I'm familiar with~」には動名詞を続けられるんだっけ?
Googleで検索してみたら、I'm familiar with cooking ~ というのがけっこう出てきたので、大丈夫そう。
やっぱり、一つひとつ、いろんなケースを覚える必要がありそう。
「wh名詞節」
節なので時制がある。wh名詞節が主語になる場合は内容が未来のことであっても時制は現在形になる? いつも?
その辺りがややこしい。こちらも明確なルールがあるのかちょっと不明。
ネイティブの英語教員が作った教科書のタイトル。
アルクの英辞郎にはなかったが、どうやら、会話や歌詞ではよく使われるフレーズらしい。
「何言ってるの」とか「何て言ったの」とか「何のことを言っているの」とか、そんな感じか。
文法的解釈が意外と難しく、先行詞「what」を関係代名詞節「you say」が修飾している形。
「what」が疑問詞として前に出てきたのでわかりにくくなっている。
でも、「what」ではなく「that」を先行詞と見てもいいのかなあ?
まあ、それはどっちでもいいか。
強調構文の変化型ととらえることもできるかもと思った。
形式主語の it が that になるケースもあるようだし。
でも、
You say hello.
↓ 強調構文に
It is hello that you say.
↓ What疑問文に
What is it that you say?
What's it that you say?
やっぱり違うか? これで it を that に代えて、今ある that を省略できれば、なんか同じに見えてくるが、ちょっと無理がある?
There's this beautiful man I met there. HIs name's Ken.
この「this」は「a」の強意形。人や物を導入する際、既出のことのような感覚を与える(三省堂Wisdomより)。
I can't run that fast.
この「that」は副詞。
It's about that wide. だいたいそれぐらいの幅です。
メモ。
suggest は that 節が来る場合、仮定法現在となる。
He suggested she study more. (動詞は原形)または、
He suggested she should study more.
また、suggest はメガフェプス動詞であり、不定詞と動名詞だと動名詞だけを目的語に取るが、その動名詞の意味上の主語がある場合に注意。
He suggested me studying more. これは第4文型ではなく、第3文型。me は my の場合もあり。
「これ好きかも」は、「I'm liking this.」
アーサーのYouTubeより。https://www.youtube.com/watch?v=MWCPMkCsGv4
マクドナルドの「I'm loving it.」も同じ原理だそうだ。
「これ、すっごく好きかも」という感じ。
アメリカではマクドナルドは安くて体に悪いというイメージがあるから逆に光るコピーなのだとか。
ちなみに、I like this maybe. などの maybe は本当は好きではない気持ちを表すそうだ。I don't like this. を控えめに言う時に使う。
「the knowledge of~」と書いてあれば、普通は「〜の知識」。
ところが、ちょっと解釈が難しいケースに遭遇した。
以下は、エリザベス女王が亡くなった時の、チャールズ現国王のコメントの一部。
During this period of mourning and change, my family and I will be comforted and sustained by our knowledge of the respect and deep affection in which The Queen was so widely held.
この中の「our knowledge of the respect and deep affection ~」は、
「女王が(人々から)幅広く受けていた尊敬や深い愛を私たちが知ること」
という意味。
以前、「the+名詞A+of+名詞B」の形の場合、名詞Bが名詞Aの意味上の主語になる場合と意味上の目的語になる場合の両方があることを記した。
「名詞A」には、動詞が名詞化したような名詞が入る。
名詞Bが主語(主格)の役割をする場合。
the existence of the ghost
想定される元の形は、「The ghost exists.」
名詞Bが目的語(目的格)の役割をする場合。
the invasion of Japan
これは「日本の侵略」だが、正確に言うと「日本が侵略されること」。
想定される元の形は、「●● invaded Japan.」主語が不明。
the alien's invasion of Japan
だと、異星人による日本侵略。つまり、元の形は「The alien invaded Japan.」
「the knowledge of ~」も後の名詞が目的格になる使い方。
「knowledge」を「know(知っている)」もしくは「get to know(知る)」が名詞化したものと考えると、「知っていること」「知ること」などと訳せる。実際、辞書にもちゃんと「知っていること」「知ること」「理解」「認識」という訳が出ている。
「the knowledge of A」で「Aを知っていること」「Aを知ること」。
「knowledge」を「知識」だけだと考えないこと。
なお、チャールズ国王の文では「our knowledge」というように「the」ではなくて「our」が付いている。
この「our」は「知ること(know)」の意味上の主語と考えられる。「私たちが知ること」。
マーク・ピーターセン『ピーターセンの英文ライティング特別講義40』(旺文社)より。
my, your, his, her といった所有格、また、the には「すべての」というニュアンスが内包される。
He is my friend. といきなり言うと、「彼は、一人しかいない私の友人だ」という感じ。
I like the mountains in Japan. といきなり言うと、「私は、日本のすべての山が好きだ」という感じ。
The people in Sydney were kind. といきなり言うと、「シドニーのすべての人は親切だった」という感じ。
I went to New York with my [the] colleagues. といきなり言うと、「私は、同僚の全員と一緒にニューヨークに行った」という感じ?
英文を書く際、my や the を付けるべきかどうかを判断するための知識として覚えておくべき。
特に、最初に登場する名詞に the を付けるかどうか。
Wells dug, the people were very much delighted.
(井戸が掘られ、人々は大いに喜んだ。)
Wells dug は、過去分詞で始まる分詞構文に主語が付いた独立分詞構文。
短くて、分詞構文に見えにくいので注意。
メモ。
would have
would not have
could have
could not have
can have ✗
cannot have
should have
should not have
might have
might not have
may have
may not have
must have
must not have ✗か?
どう訳すかという翻訳の問題もあるのだが、以上をまとめ直そう。
ちょっとメモ。制限用法と非制限用法に関して。
関係代名詞の場合。who, whom, which, whose には制限用法と非制限用法があるが、that には非制限用法はない。
(ただ、話し言葉の場合、that も非制限用法的に使われる気がする。)
関係副詞の場合。when, where には制限用法と非制限用法があるが、why, how には非制限用法はない。
現在分詞と過去分詞の形容詞的用法。制限用法と非制限用法がある。ただ、非制限用法の場合、分詞構文と区別がつかない時がある。http://eishikandojo.jp/blog-entry-363.html
MOMA の、アンディ・ウォーホル作品(キャンベルスープ)を紹介したサイトから。
...That daily meal is the subject of this work consisting of thirty-two canvases—one for each of the flavors then sold by Campbell’s—using a combination of projection, tracing, painting, and stamping.
この「one for each of ~」のところ。
「32のキャンバスがあって、それの「一つずつ」に、味の異なるキャンベルスープの缶が描かれている」、ということ。
これの文法的構造が分からない。
あえて書き直すならば、
...thirty-two canvases, each one of which is for each of the flavors then sold by Campbell's...
ということになるのだろうか。
英辞郎には、以下のような例文があった。
To buy four cans, one for each member of the family, we'd blow ¥160!
(家族一人ひとりに、全部で4つの缶を買うなら、160円がふっとぶ。)
これも同じような、「(数字を伴うフレーズ)+( , )+(one) ~」という形だろうか。
書き直すなら、
To buy four cans, each one of which is for each member of the family, we'd blow ¥160!
つまり、一旦、全体の数を言っておいて、その次に「それぞれは〜」と補足説明をする形で「one」を使う。
謎だ。
lie lied lied lying 嘘をつく
lie lay lain lying 横たわる
lay laid laid laying 横にする
だったけれども、lay は現在形や原形の場合も自動詞として lie(横たわる)の代わりに使う人が増えてるとか。
困った、困った。
しかしそうすると、その場合の lay の過去形は lay なのか laid なのか、どっちだ?
『破格の構造』小林亜希子・吉田智行(朝倉書店)より。
昔習ったような気もするが、念のためメモ。
Eggs and bacon is good for you.
Eggs and bacon are good for you.
いずれも正しい英文。「Eggs and bacon」が1つのまとまりとして意識されているか、個別のものとして意識されているかの違い。
『破格の構造』小林亜希子・吉田智行(朝倉書店)を大学の図書館から借りてきて読んでいる。
「学校では習わない、あるいは時には間違いとされているが、実は日常的に使われている英語」がたくさん解説してある。ネイティブの学者が研究したものを、日本語にしてうまくまとめているという感じ。とても勉強になる本だ。
ただ、読めば読むほど、悩みが増えていくのも事実。今まで「間違い」だと思っていたものが「間違いではない」場合がとても多い。
We need a place to live.
We need a place to live in.
これはどちらでもOKなのだそうだ。
言葉は時代とともに変化していく。
で、学校で生徒や学生に、現実に即した英文法を教えるのは、とても大変な作業となる。
「予想以上に」といった意味を表す場合。
「than is expected」(is のところは他のbe動詞もくる)でも「than expected」でも、どちらでもいいみたいだ。
どちらでもいいのに2通りあるのも困ったもんだが。
海外の英語相談サイトに、「than expected」を使った方が、be動詞の単複・時制で悩まなくていいと書いてあった。その通りだ。
またちょっと別の話。
『英文解体新書』(北村一真、研究社)にあった英文(の一部。を改変)。
It's proved how much more than is commonly supposed may be taught.
(それは、普通考えられているよりもどれだけ多くのことを教えられるかを示した。)
これは、It's proved how much more (than is commonly supposed) may be taught.
というように、「than is commonly supposed」の部分がひとかたまり。
このように文中に入ってくることもあるようなので注意。
ちょっと不確かだが、「than」とか「as」とか「but」とかは準関係代名詞とか疑似関係代名詞とか言われてたような。
いずれもややこしい使い方をする。
あまり見る機会がない形のような気がするのだが、念のためメモ。
森タツロウ氏のメールマガジンより。
He has no evidence on which to base his statement.
これは、
He has no evidence on which (he is) to base his statement.
というように、「he is」が省略されていると考えればいいとのこと。
確かに、「主語+be動詞」は省略されるケースが少なくない。
でも、
He has no evidence to base his statement on.
と書いてもいいんじゃないかと思ったりして。
北村一真『英文解体新書』(研究社)より。
The story of man's investigation of his place in the world has been one of successive reductions in his perceived status.
ちょっと前後がないと難しい文だが、だいたい、
「人間が世界の中での自分の位置を確認してきた歴史は、認識するたびに自分たちのステータスを下げてきた歴史である」というような意味。
時代が下るにつれて、「人間ってそんなに特別な存在ではないんだな」という認識が強まってきたといったことを言っている。
さてこの中の「one」だが、「one of successive reductions」となっているが、「〜の一つ」ではない。
最初の「the story(歴史)」を受けてそれを言い換えたもの。「a story」と考えられる。
そもそも内容が難しいので分かりにくいのだが、とりあえず、「one of the 複数名詞」というように
「the」が入れば「〜の一つ」となるのかな。
これを目安にできる???
こんな「形」だけに目を向けてもだめ???
ともかく、「one of ~」ときても、必ずしも「〜の一つ」とはならないことを
肝に銘じよう。
あと、文中の「one」は「that」だとまずいんだろうか。
「one」は「a story」だと上に書いたが、「the story」となるケースもあるのか。
「one」ならば「a」で「that」ならば「the」ということでいいんだっけ? それから、「the one」は「that」と同じ場合もあるとか...。
どうもいろいろ調べていたら、「one」を使っているのや「that」を使っているのがある。
The story of ~~~ is one of ~~~.
The story of ~~~ is that of ~~~.
いずれも、「〜の物語(歴史)は〜の物語(歴史)である」という感じ。
例えば、「その国の歴史は、自然との戦いの歴史である」みたいな。
どんな時に「one」でどんな時に「that」なのか?
ネットで検索してみたら、以下のような文があった。
The story of Asda is one of pioneering people with visionary ideas.
The story of Belaiy Seb is that of a most pious man who is so cruelly tricked by Satan.
下の文は限定されている感じだから「that」なのかな。
メモ。
「of ●●」が直前の名詞にかかっているように見えて、実はもっと前の方にある違う名詞や動詞につながっている場合がある。
「in ●●」などはどこにかかっているか判断しやすいが、「of」はついつい直前のものにかかっていると思いがちなので注意!
apparent absurdity to most of the notion that ~ (『英文解体新書』北村一真、より)
(多くの人にとって、〜という概念が一見ばかばかしく思えること)
ここでは most は most people と同じ意味を表す名詞。しかし「of the notion that ~」は absurdity にかかっている。
「most of」ではない。
念のためメモ。
What was it that scared you?
こういうやつ。
There is no question ~ には、「〜ということに疑いはない」という意味と「〜の可能性はない」というほぼ真逆の意味がある。
that 節が続く場合は「〜ということに疑いはない」の意味になるケースが多いようだ。
There is no question that he is coming to the party. ⇒ 彼がパーティに来るのは間違いない。
of が続く場合に「〜の可能性はない」となるが、絶対ではないようなので要注意。
There is no question of him coming to the party. ⇒ 彼がパーティに来る可能性はない。
まじかよ、って感じ。
北村一真『英文解体新書』(研究社)より。
There is no such thing as bad weather, only the wrong clothes.
悪天候などというものはなく、適切でない服装があるだけだ。
後半の only は just の場合もある。
後半部分の only the wrong clothes は、最初の There からつながっている感じ。否定の no はかかっていない。
only の前に but が入れば難しくないと思うが、入ってない。
連鎖関係詞節については、「連鎖関係詞節では主格の関係代名詞も省略されることがある」も参照。
文中に「I think」「I believe」などが挿入されることがある。だいたい、関係代名詞等と併用される場合が多く、
That is Lucy's mother, who I think is a doctor.
といった感じになる。これを「連鎖関係詞節」などというそうだ。習ってないぞ。
さて、これのちょっと難しいバージョン。
Are you doing right things? (あなたは正しいことをしてますか。)
に、「あなたが思うところの(正しいこと)」を入れたい時、
× Are you doing you think right things?
とは書けない。
こういう場合、what を使って、一旦、
Are you doing what are right things?
こうする。ただし、この文そのものは文法的には正しいが、実際には使いようがない無駄な文だと思う。
「what are」の部分は本来、不要だから。(いや、なんかニュアンスの違いがあるのかな? それはともかく)
これに「you think」を入れて、
Are you doing what you think are right things?
とする。
つまり、「you think」などを入れるためには、what という関係代名詞をわざわざ持ってきて、連鎖関係詞節にする必要があるということ。
これ、合ってる?
(別の例)映画撮影現場で、銃が暴発して死亡者が出た事故のニュース。(一部改変)
Alec Baldwin shot what he was told was a safe gun.(アレック・ボールドウィンは、安全だと教えられた銃を撃った。)
これを非常に単純にすると、
Alec Baldwin shot a safe gun.(アレック・ボールドウィンは、安全な銃を撃った。)
だ。これに「he was told」(彼はそう教えられた)というのを挿入したい場合、
× Alec Baldwin shot he was told a safe gun.
とは書けないので、what を使い、一旦、
Alec Baldwin shot what was a safe gun. とし、
これに「he was told」を挿入して、
Alec Baldwin shot what he was told was a safe gun. とする。
こんな感じかな。
There is (are) ~. で「〜がある」。
(ちなみに、is か are かは後に続くもの(本来の主語)によるが、
いくつかのものが and で結ばれて続く場合は、最初に出てくるものの
単複に合わせるのが普通になっている。
There are a boy and two girls. は文法的に正しいのだが、
実はこれは今では不自然に響くらしく、
There is a boy and two girls. の方が自然だとか。)
また、特定の動詞を従えて、
There lived ~. There seems to be~.
などという形でも使える。
さて、マーク・ピーターセンの本に、
It is only natural for there to be a reward.(褒美があってしかるべきだ。)
という例文があって、この「there」はいったい何だ、と思った。
何とも言いにくいのだが、この「there」は「there is ~」と同じように、
本来の主語(名詞)の位置に置かれる「『〜がある』というような意味を持った主語の代理っぽいもの」
という感じ。(ちっとも分からないかもしれませんが。)
辞書(三省堂『Wisdom』)を見ると、「there」の解説の中に次のような記述があった。
「この構文の there はさまざまな構文の主語の位置に置くことができる」。
以下はすべて、辞書に載っていた例文である。
I don't want there to be any confusion.(どんな混乱があっても困る。)
これは不定詞の主語だそうだ。
「there to be」で、なんとなく、日本語的に「〜がある」という感じかな、と思う。
It was not necessary for there to be two.(2つある必要はなかった。)
これは、to不定詞の意味上の主語を表す「for ~」のところに「there」が来ている。
やはり「for there to be」で、なんとなく「〜がある」という感じ。
しかし、「for」の後に「there」が来るというのが、どうも難しい。
これが一番上のマーク・ピーターセンの本に出てたのと同じ。
Democracy is based on the idea of there being no absolute values.
(民主主義は絶対的な価値観はないという考えに基づいている。)
これは「there」が動名詞の主語。
これは「there are no absolute values」が動名詞化したと考えれば、分かりにくくはない。
At least you were right about there being something here.
(少なくともここに何かがあるということについて君は正しかった。)
これも、「there」は動名詞の主語。
There being nothing else to do, we went to bed.
(ほかにすることが何もなかったので寝た。)
これは、「there」が分詞構文の主語。
動名詞と同じで、違和感ない。
Let there be light.(光あれ。)
この「there」は、原形不定詞beの主語だそう。
とりあえず結論的にいうと、これらは、
「there is (are) ~」という構文が、他の文の中に組み込まれたもの、と言えそうだ。
1 I want A to ~.(Aに〜してほしい)
2 There are many people in the party.(そのパーティにはたくさんの人がいる)
この2つを組み合わせて、
「私は、そのパーティにたくさんの人がいてほしい」と言いたい場合、
1のAのところに2の「there」が入り、1の「to」の後に2の「are」が動詞の原形(be)として入って、
I want there to be many people in the party.
また、
1 It is necessary for A to ~.(Aが〜する必要がある)
2 There are three.(3つある)
この2つを組み合わせて、
「3つある必要がある」と言いたい場合、
1のAのところに2の「there」が入り、1の「to」の後に2の「are」が動詞の原形(be)として入って、
It is necessary for there to be three.
となるわけだ。難しい。
*追加
「英辞郎」でいろいろ調べていたら、
On finding there to be ~
というフレーズを含む例文がたくさんあった。すべて、契約文書のような、法律がらみの文言のようだ。
日本語訳は「〜が存在することを確認した場合、」という感じ。
「find」は that節を続けることができるから、書き換えると、
On finding that there is (are) ~
と同じことなのだろう。
On finding there to be ~ は、find が、
I found her to be a smart young girl. (= I found that she was a smart young girl.)
といった使い方ができることから来ているのかな。
つまり、
I found that there were three people.
は、
I found there to be three people.
と書き換えることができる。かな。
翻訳関係の本を読んでいると、「これは●●氏による名訳である」みたいなことが書いてあったりする。
「名訳」とは何か。
同業者がほめあう時の用語?
先生が授業で使う言葉?
著名な翻訳者を紹介する時の決まり文句?
あまりに主観的すぎて、個人的にはあまり好きではない言葉だ。
関係代名詞等の先行詞の前に、that や those が付くことがある。
先行詞明示機能と言われるそうだ。
日本語にする時は訳さない方がいい場合も少なくないようだ。
He lost even that small part of the country which he had held.
彼はその国で所有していたわずかな土地まで失った。
He was angry to that degree that he foamed at the mouth.
彼は口からあわを吹くほどの怒りようであった。
We discussed those issues that have always divided us.
常日ごろから我々の間で意見の分かれていた問題を話し合った。
以上すべて、三省堂Wisdomより。
逆に言うと、「あの」とか「それらの」などと訳してしまうと混乱を招く。
「~ing」形の動詞が動名詞か現在分詞かというのは、基本的なことのように見えて、実は意外と難しい問題だったりする。
Look at the people looking at the animal.
この文の「looking」は、動名詞、現在分詞の両方に解釈できるのではないか。
現在分詞の場合は、「looking at the animal」が「the people」を後置修飾する現在分詞の形容詞的用法である。
動名詞の場合は、「the people」が「looking at the animal」の意味上の主語である。
どう見極める? どっちだっていい?
ところで、やはり意味上の主語付き動名詞句には、惑わされることが多い。
report of the police investigating the area
「警察がその地域を調べているという報告」
これは、このように動名詞句と解釈するのが自然。この場合、of が同格の意味というのもポイントか?
report from the police investigating the area
「その地域を調べている警察による報告」
こっちだと investigating は現在分詞。
こんな感じ? 前後や文脈で判断するということ?
辞書には「くだけた口語表現で」という注意書き付きだが、only には以下のような、接続詞としての使い方がある。北村一真『英語の読み方』(中公新書)で知った。
(それにしても、こういう「くだけた」表現は、次から次と出てきて、その度にどういう文法なのか悩まされる。まあ、辞書を見ると、けっこうちゃんと解説してあるのだけれど。)
以下、三省堂Wisdomより抜粋。
接続詞の only
ただし、接続詞となっているものの、後ろに来るのは単純な文だけでなく、いろいろのよう。
・ただ〜なので(〜できない)(あることが不可能な理由を追加で述べる場合。)
I wish I could help you, only I'm too busy.
お手伝いできればいいのですが、ただやたら忙しいものですから。
・ただし〜であることが違う;〜であることを除いて(except that)
The animal looks like a cat, only bigger.
その動物はネコのように見えるが、ただもっと大きい。
・〜という条件なら
You can go out, only watch out for traffic.
外出してもいいけど、車には気をつけてね.。
実際に訳す時は、「ただ〜である」みたいな日本語にすればいいだけのケースもあるようだ。
以下、『英語の読み方』北村一真(中公新書)より。一部改変。
(この本は久しぶりにとっても良い本。)
シュワルツェネッガーのスピーチより。ワシントンでの暴動を受けて。
I believe, as shaken as we are by the events of recent days, (that) we will ~~~.
このところの出来事に私たちは震撼しているが、私は〜ということを信じる。
この「as shaken as we are by the events of recent days」のところの最初の as。
これはアメリカ英語で使われる「譲歩の as」だそう。
てことは、イギリス英語では、as 無しで、「, C as S V,」となって譲歩を表すみたい。
あれっ、そうすると、最初の文に出ている2つの「as」は両方とも「譲歩の as」と言っていいのかな。
ということで辞書で調べたら、ちゃんとありました。この形だと知ってる。
Poor as he was, he was honest. 彼は貧乏だけど正直でした。(三省堂Wisdom)
というか、単語が変わると分かりにくくなるということですね。
ついでに辞書にあったもの。やっぱり辞書はちゃんと読まんと。
As much as⦅主に米⦆ [Much as⦅主に英⦆ ] I would like to, I can't help you.
お役に立ちたいのは山々ですが、お役に立てません。
(「お役に立ちたいのは山々ですが」に重点をおきたい場合は、I can't help you, (as) much as I would like to. の語順にする)。
As much as the government can do and must do, the most important thing is ~
政府ができること、しなければならないことはたくさんあるが、最も大事なのは〜
(参考:北村一真『英文解体新書』(研究社)にあったオバマ演説を改変)
それから、
Poor though he was, he was honest.
としてもいいそうだ。
カンマで挿入したり、後にくっつけたりして、同格的に補足説明をする場合がある。
Mr Tanaka, president of PK-Trading, likes coffee very much.
こんなのは分かりやすいが、
Each day I am confounded by their strange customs and contradictions, savagery followed by mildness.
私は毎日あらためて、彼らの奇妙な慣習に当惑してしまう。残忍な行為の直後におだやかさを示す彼らの矛盾にも、当惑してしまうのだ。
(マーク・ピーターセン『英語のツボ』光文社)
この文の場合、「contradictions」と「savagery followed by mildness」が同格になっているようだ。
最初読んだ時は、このカンマがどんな形で使われているのか、よく分からなかった。
マーク・ピーターセンの訳を読んで、同格のカンマだということがやっと分かった。
このような文だと、単語の意味とかがよく分かっていて、全体の意味が直感的に分からないと、同格だということが分かりません。
なんだか、ニワトリが先か、卵が先か、という感じ。
関係代名詞は目的格の時は省略できる。これは知ってる。
でも、主格でも省略できる場合があるのは知らなかった。
The members I hoped would participate are all busy today.
私が参加してほしいと思っていたメンバーは全員今日は忙しい。
↓
関係代名詞の直後に I hope, I think, I say などが挿入される文の場合、主格でも省略できる。
(that 節を導くこうした動詞を reporting verbs ともいう。)
ちなみに、こうした、関係代名詞と reporting verbs が混じったものを「連鎖関係詞節」というそうな。知らなかった。
また、
It isn't everybody can do that.(だれでもそれをやれるとは限らない。)
(ロイヤル英文法改訂新版)
It is not every girl gets a chance like that.(あのような好機をすべての少女が得られるとは限らない。)
(ロイヤル英文法改訂新版)
There was nothing could be done about it.(それについてはどうすることもできなかった。)
(ロイヤル英文法改訂新版)
There's no one enjoys good food more than he does.(彼ほどおいしい食べ物を楽しんでいる者はない。)
(ロイヤル英文法改訂新版)
こんなのも正しい文だって。。。まじ?
まだよく分からないのでメモ的に。以下、例文とその訳は三省堂Wisdomのもの(あるいはそれを少し改変したもの)。
I have got a lot of experience in teaching English. 私は英語を教えることにおいて多くの経験を積んできた。
この場合、experience は不可算名詞。
また、前置詞の in は省略できるらしい。本当か?
I have got a lot of experience teaching English.
This is my first experience of visiting the US. 今回がアメリカ訪問の最初の経験です。
これは可算名詞らしい。
また、of はこの場合は同格か。
I have quite a broad experience with writing. 私は文章を書くことに関して相当幅広い経験がある。
これは可算名詞。でも、一番上のように不加算にしてもいいのでは?
しかも前置詞が違う。in にしてはダメか。あるいは省略してはダメか。
インターネットを見ていると、
My experience teaching English in Japan ~~~
なんて書いてる人もいる。
よく分からないので調べ続ける。なんだか、けっこうどれでもいい感じ?
現在進行形や過去進行形。「ある時点で進行中の動作を表す」のが進行形。
この、「ある時点で」すなわち、ある1点で、というのが重要なポイント。
「私は高校時代、テニスをしていました。」
これは過去進行形にはしない。
I was playing tennis in high school. はダメ。
I was playing tennis for 3 years. もダメ。
過去の習慣的行動であれば、
I played tennis in high school.
で OK。
もっとも、この文の場合、習慣的にやっていたのか、1回だけやったのかは文脈から判断。
I played tennis for 3 years. は大丈夫。
「私は3時間、彼女を待っている。」
I am waiting for her for 3 hours. は基本的にはダメ。会話では通じる?
I've been waiting for her for 3 hours. とする。
★進行形と for は相性が悪い?
じゃあ、「当店は3日間、子供服のバーゲンセールをやっています。」はどう書く?
これは、ある程度の期間、あることが続いている場合だが、
We are ~~~~~ for 3 days. はダメだろう。
for は使わず、
We are having a 3-day sale on children's clothing.
みたいなのがいいようだ。この例文は英辞郎より。
(for を使わない表現に変えるのがポイント。あと、have の現在進行形が出てくるのも面白い。)
また、
「私たちが使っているコンピュータ」という場合、
the computer we are using でも OK かもしれないが、文脈的には、
the computer we've been using とした方がいい場合が多いかも。
加えて、進行形の例外的な使い方として、「~してばかりいる」「〜してばかりいた」というのがある。
He was always taking pictures during the trip.(彼は旅行中いつも写真を取ってばかりいた。)
He is always complaining about the university.(彼はいつも大学に対する不満を言っている。)
always が付くことが多いみたい。
メモ。
翻訳にはコンテクスト把握が必要。
ある文の訳が、前後の文や、全体の流れによって変わる。
(小山亘氏は、もっと大きな意味でのコンテクストにも言及。)
コンテクスト参照は(今のところ)機械翻訳にはできない。
機械翻訳は、基本的にピリオドで区切られた範囲で考えるだけだから。
Good morning!
にせよ、
Finally, he found the stone.
にせよ。
In all essential respects the little gable chamber was unchanged.
アンの小さな屋根裏部屋は、一見、何もかも以前と同じだった。(訳・河野万里子。NHKのラジオ英会話のテキストより)
赤毛のアンの翻訳はいっぱいあるから、今度比べてみよう。
「くるみ翻訳」というアイデア。英語から日本語に訳す時、ある範囲をくるんで訳すしかない。
ひとつのくるみの中に、さらにまた別のくるみが入ってくる。
前に書いたこと。
英語を翻訳して自然な日本語にしようとすると、なんだか、あらゆるものを変えないといけなくなることが多い。
これは、コンテクストのことを考える以前の、主として文法構造の違いから来る問題。
これにさらにコンテクストの問題が重なる。
原作者の意図(と思われるもの)などを含めたさまざまなコンテクスト。
(ナイダの「動的等価」ってのが、やっぱり概念としては分かりやすい?)
「コンテクストを把握した上での、日本語表現の問題」か?
さて、でも、最終的にどんな日本語表現が「うまい翻訳」になるのだろうか。
誰が決めるのだろうか。
結局ここに戻ってくる。
直訳、意訳、たまに誤訳
過去分詞の形容詞的用法の場合、普通は「受け身的な意味」を表す。
The chair destroyed by George was expensive. ジョージに壊された椅子は高価だった。
しかし、違った使い方もある。
■能動的な「完了」の意味になる、他動詞の過去分詞
a well-read man 読書家
= a man who has read many books
既に辞書では「well-read(ウェルレッド)」は形容詞になっているが、もともとは read の過去分詞。そして受け身の意味ではない。
■「完了」の意味になる、自動詞の過去分詞
departed joys 過去の喜び
= joys which have departed
a gone girl 去った女性
= a girl who has (is) gone
そもそも自動詞(として使っている場合)なので、受け身の意味にはなり得ない。
(なお、gone, done, finished は have, has ではなく be 動詞でも現在完了形を表せる。)
いずれにせよ、辞書にもあるように、もう形容詞と考えた方がよさそうだ。あまりいろいろ考えるより。
ただ、普通の、受け身の意味を表す過去分詞の形容詞的用法と混同しないように注意。
いずれかの本で出てきたのだが、忘れてしまった。
インターネットをいろいろ探していたら、以下のサイトに説明があった。
堀田隆一氏
「hellog〜英語史ブログ」
http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2011-05-19-1.html
*追記
ほかにも詳しく解説しているサイトがあった。
a dream come true かなった夢
dreams come true かなった夢
特に2番目なんかは普通の文章だと思っていたが、上2つはいずれも、
「come」は過去分詞の形容詞的用法。
「受け身」ではなく、「完了」の意味で、後ろから dream, dreams を修飾している。
両方とも、ひとかたまりの名詞句。これから夢がかなうのではなく、既に実現した夢の意味。
慣用表現として紹介されていることが多いらしい。
岡田伸夫氏
「英語研究室」
https://www.biseisha.co.jp/lab/qa/66
「英単語」の意味を理解するには、「その単語のコアのイメージ、役割をつかむ」ということがどうやら流行りのようだ。
動詞や前置詞について語られることが多いように思う。
確かに、それが役に立つ、腑に落ちるということもあるのだが、すべてのケースがうまくいくわけではないことに注意しておくべきであろう。中には、「単なる後付け説明」のような、無理があるものもある。
そんな中で、最近、役に立つと思ったもの。
「give」のコアイメージは「自分のところから出す」。
John gave a cough.
Why don't you give your coat to the clerk?
The sun gives light.
The cow gives milk.
The experiment gave a good result.
give a yawn
give a belch
give a cry
以上、田中茂範『会話力がアップする英文法のレッスン』(NHK出版)より。
USA TODAY の見出し。
Sober living for everyone is rising in popularity as Chrissy Teigen, more ditch drinking
お酒を飲まない生き方が人気だ。クリスシー・テイゲンはじめ多くの人が飲むことを止めたように。
many は名詞として「多くの人」という意味の時があるが、同様に、
more は名詞として「より多くの人」という意味になる時があるので注意。
*とはいえ、上のカンマの使い方が今ひとつ分からない。ノリってやつ?
「nice」と形容詞を組み合わせる、「nice and ~」という表現。
これは、後続する形容詞にポジティブな意味を持たせたい時に使う。
It's nice and hot! だと、「暑くて気持ちいい!」という感じ。
It's hot. だと、ただ「暑い。」になってしまう。
This is nice and spicy! は、「辛くて美味しい!」。
Are you getting any red lights on the control panel?
コントロールパネルで赤く点灯しているランプはないか?
池上嘉彦によれば、英語は「する」型で、日本語は「なる」型だという。
分かりやすいので支持を集めているし、実際、そんな面が多い気もする。
冒頭の文も、英語は「you」を主語とし、「あなたは〜していますか」と聞いているが、
自然な日本語に訳そうとすると、「you」は出さずに、「lights」を主語にした方が良さそうだ。
(翻訳における「自然な日本語」とは何かという問題。)
随分昔、雑誌の編集者の頃、マーク・ピーターセン氏に取材依頼の電話をして、
「日本語は『〜がある』『〜になる』みたいな表現が多いが、英語は you を使って表現することが多いのでは」と言ったら、
「ピンとこない」と言われて、取材も断られた。別に恨んではいません(笑)。
池上嘉彦氏の仮説についても、「感覚的なものであり科学的ではない」という意見もある。
とはいえ、やっぱり、「Do you ~」とか「Are you ~」というような言い方が、
特に日常会話では便利なような気がする。
電池ありますか? ⇒ Do you have batteries?
(一般論を表すyouとちょっと話が混同? いや、これらには通底するものがある?)
参考:行方昭夫『英文の読み方』(岩波新書)
You have but to pay $20 to get it.
「それを手に入れるには20ドル払えばいい。」
「20ドル払いさえすれば、それを入手できる。」
but は only と同じ。
比較表現の、原級比較の時に使う「as ~ as」。後ろの as 以下が省略されることもある。
簡単な例では、
Tom is tall.
George is as tall.
これは George is as tall as Tom. の後半省略形。
「ジョージも同じくらい高い。」と素直に日本語にすればOK。
以下、ちょっと難しいやつ。行方昭夫『英語のセンスを磨く』(岩波現代文庫)のAMAZONレビューに、この本をほめながらいろいろと足りない点を指摘している人がいて、そのレビューの内容から。
「but were as strictly forbidden to wait upon him」
as…as...の構文で文脈から明らかな場合には、後ろのas以下が省略されることがあり、この例文では but were as strictly forbidden to wait upon him の後には 本来 as who had strict injunction to see that he suffered no serious harm があるはずだが、文脈から明らかなので省略されている。
see that he suffered no serious harm「重大な危害を受けぬよう見張る」のと同じくらい厳しく、「かしずくな」と命じられた、ということ。
本を持ってない人には、分かりにくくてすみません。
行方昭夫『英文の読み方』(岩波新書)および YAHOO! 知恵袋より。
All 〜 not は「全部否定」と「部分否定」の両方の可能性があり、文脈から判断する。
こんなの習ったっけ?
All the students did not pass the exam. は、
「学生は全員パスしなかった」と
「学生全員がパスできたわけではない」の
2通りの意味がある。
曖昧。
Every student did not pass the exam.
も同様。
部分否定をはっきりさせたいなら、
Not all the students passed the exam.
Not every student passed the exam.
とする。
以下、「YAHOO! 知恵袋」より引用。
【部分否定と全否定】
(1)NOT ALL ~、NOT EVERY ~
ALL や、EVERY が主語に用いられる場合、NOT ALL ~、NOT EVERY ~ の形で否定形を作る。
これらは部分否定。
(2)ALL…NOT、EVERY… NOT
ALL…NOT、EVERY… NOT の文は、全否定/部分否定どちらにも取れ、曖昧。
ALL の場合、全否定を指す事が多い。
主語の部分否定は、NOT ALL ~、NOT EVERY ~ を使うと明瞭。
全否定を明確にしたい場合は、NO/NONE of を使えば、曖昧さを回避できる。
主語以外で EVERY を使った否定文は、部分否定。
I don't work every day.
cf. I don't know anyone in this city. (全否定)
EVERY と違って、主語以外で ALL を使った否定文は、部分否定、全否定、どちらの可能性もあり、判断は文脈に任される。
I don't know all the words in dictionary.
マーク・ピーターセンのどの本かに書いてあったこと。
No More Hiroshima は間違いで、正しくは、
No More Hiroshimas
そういえば、今日は東日本大震災から10年の日。この10年、いろいろあった。
(でもこのブログシステムは本社がドイツにあるせいか、日付は3月10日になってる!)
「Just because 〜 doesn't mean 〜」という表現について。
because が名詞節を作っているようだが。。。
以下、三省堂『Wisdom』より。
*慣用的に just because 節が主語になることがある
Just because people don't talk doesn't mean they don't think.
しゃべらないからといって考えていないということにはならない。
Just because I'm a woman doesn't make me a mother.
私が女性だからといって母親だと決めつけないで。
この辞書では、because が名詞節を作るというより、「慣用表現」と説明している。
fragment sentences とは、文法的にちゃんとしていない文。「文の断片」のような意味。
Because I like cats.
When he came.
など、従属節だけ、というのが代表例。
また、
Very clever girl.
Flying object.
など、名詞・名詞句だけ、というのも含まれる。
これは、話し言葉はともかく、書き言葉(文章)においては文法的には不完全な間違った文なのだが、凝った文章を掲載する英語雑誌記事の中には、わざとこうした fragments を使っているものも少なくない。一種のレトリックとして使われるこうした fragments を「Intentional Fragments」と呼んだりするようだ。
で、文法的に間違っているので、とても解釈が難しい。「その英文のノリ」「書き手の意図」みたいなのが想像できないと、意味がよくわからなくなる。
以下、"New York Magazine" の記事案内メールより。この雑誌(Web)の記事は、Writer がいろいろとレトリックを駆使しているように思える。なお、文中の「Vulture」は雑誌の中のコーナー名で、映画やテレビ、インターネット動画等、エンターテインメント系記事がまとめられている。
This week on Vulture is dedicated to the wildly weird world of YouTube drama. Or as I’ve not-that-quietly been describing it to my co-workers for the last six years: possibly the biggest example of cultural Schadenfreude of our time.
2文目。「Or as ~」そして「: 」が来て、一体この文の構造はどうなっているのか?
それと、fragments とは関係ないが「not-that-quietly」というハイフン表現も難しい。
*こうした「Intentional Fragments」を解釈する場合、「何かが省略されている」と想定して(省略表現の一種と想定して)、省略されなかったらどうなるか、を考えるのが理解への近道のようだ。
Very clever girl. ⇒ She was a very clever girl. まあ、こういうのはあまり難しくないけれども。。。
ハイフンってのは、使いこなせるようになれば便利。難しそうだが。
例えば「 A-turned-B 」というハイフン表現。
意味は「Aから転じたB」もしくは、「BになったA」。
「lovers-turned-criminals」は、「犯罪者となったカップル」みたいな感じ。
ただし、この「 -turned- 」の場合、ハイフンを使わないこともある。そうすると文法的になんだかわけのわからない文に見える。
He is a novelist turned critic.(彼は小説家から転じた批評家です。)
以下、『スーパーレベルライティング』(植田一三)などよりいくつか面白いものを抜粋。
a drug-induced disease
a made-for-TV movie
a well-thought-out speech
a woman-owned company
a coffee-drinking companion
an oil-producing country
a risk-taking entrepreneur
Morgan-helping time(モーガンを助ける時だ)
a personal-advice column
a heart-to-heart talk
his I-don't-care attitude
her I-love-everybody tone
a before-the-curtain-goes-up sort of feeling
a laugh-a-minute guy
a do-everything-at-once policy
以下、三省堂『Wisdom』より。
most は、最上級ではなく、単に「とても」という意味で使うこともある。
⦅かたく⦆
〖主観的評価を表す形容詞副詞の前で〗非常に、大変(very)
a most beautiful place
格別に美しい場所
(寸法・速さなどを客観的に述べる表現には使えない:a very [╳ most] tall woman とても背の高い女性)
YouTubeの「Yumi's English Boot Camp」も好きな番組の一つ。特に、発音(聞き取り)トレーニングに役に立つ。
先日の映像で、エレンのトークショーにゲストで出ていたビリー・アイリッシュのしゃべりを取り上げていた。
"I've met a lot of people that my parents grew up as fans of."
「私は、私の両親がファンだった(ファンとして育った)多くの人々に会った。」
親がファンだったミュージシャンに会う機会がたくさんあった、つまり上の世代の有名ミュージシャンに会う機会がたくさんあったということ。
この中の「that」以下「of」で終わる部分が、話し言葉で自然に使われていることに、なんかあらためて驚き。
また、こういう「that」は確か習ってないような。いや「of that」はだめだけど、離れていれば「that」でよかったか。
昔流の固い表現だと、「whom ~ of」あるいは「of whom ~」といったところか。
それにしても、繰り返すが、「of」で終わるようなフレーズが、若者の自然なしゃべりから出ているとは、これがネイティブか。
あるいは、関係代名詞というのは、こういう風に、自然に使われるということですな。
of の前後の関係性に注意。
of の後の語は、主格と目的格の両方になりうる。
(名詞化している動詞が、自動詞なのか他動詞なのかという問題?)
She believes in the existence of ghosts.
of は主格の ghosts を導いている。「幽霊の存在」。
しかし、
Tom's love of his mother was really touching.
では his mother は love の目的語。
love of his mother は母のトムへの愛ではなく、トムの母への愛、となる。
The murder of his uncle ~
これは「彼の叔父の殺人」だが、正確には「彼の叔父が殺された殺人事件」の意味。
The invasion of Germany ~
これは「ドイツの侵略」だが、正確には「ドイツへの侵略」であり、侵略されたのがドイツ。
The love of women ~
これは「女性を愛すること」「女性への愛」。
of の後ろの名詞は、of の前の「名詞化した動詞」の目的語である。
of にはいろいろな意味があるが、この「目的語・目的格の用法」に注意。
*「His uncle's murder ~」となれば、殺した犯人は叔父。
* A's invasion of B だと、侵略したのが A で、されたのが B。
また、of の前の名詞によっては、of ではなくて違う前置詞が来ることもある。
(追加)of の用法について、「剥離」をメモ。
He robbed her of all her money.(彼は彼女の金を全部奪った。)
He stripped the wall of the paint.(その壁からペンキをはがした。)
clear とかも同じ。
of の後に剥離されるものが来ることに注意。
(追加)またまた難しい例。of と日本語の両方がややこしい例。
Christian critics of Crusades
十字軍を批判するキリスト教徒の批判者(キリスト教徒でありながら十字軍を批判する批判者)
critic(s) は「批判する人」で、of の後には「批判されるもの」が来る。
Be sure that ~, Ensure that ~, Make sure that ~ などはなかなか訳しにくいことが多いが、「必ず〜しなさい」と訳すといい場合が少なくないようだ。
Make sure that all the doors are locked.
すべてのドアに、必ず鍵をかけるように。
「ニック式英会話」によると、動名詞の意味上の主語は、人称代名詞の場合、目的格の使用が多い。
Him eating too much is a serious problem.(彼の食べ過ぎはやばい。)
昔は所有格(his)と習ったと思うが、また、所有格も使うそうだが、目的格の方が自然。
一方、独立分詞構文で人称代名詞を使う場合は主格。
She talking about such a nasty thing, I left immediately.
(彼女が変な話をしたので、私はすぐ立ち去った。)
もっとも、このような独立分詞構文はほとんど使われないようだ。
独立分詞構文はそのほとんどが慣用句的に定着したもの、と解説しているサイトも多い。
なお、意味上の主語の話とは全く異なるが、「not」を付ける場合は、動名詞も分詞構文もその直前に置けばいいようだ(未確認)。
Him not coming is a bad news.(彼が来ないというのは悪い知らせだ。)
He left the room, not smiling at all.(にこりともしないで彼は出ていった。)
*「動名詞の主語」について追記
動名詞の主語が無生物だったりすると、動名詞と気付かずに文構造がよく分からなくなることがあるので注意。
The search of his house led to more drugs being located.
(例文は森タツロウ氏のメルマガのものをちょっと修正。)
この中の「more drugs」は動名詞句「being located」(受動態の動名詞句)の主語になっている。
*さらに追記
前置詞の後に主語付きの動名詞が来る場合も、ちょっと分かりづらいので注意。
They are talking about him cheating on his wife.
こういうのは「意味上の主語+動名詞」というのが、どうも直感的に分かりにくい。
ついつい「him」と「cheating」以下を分けてしまう。
「him cheating his wife」(彼が妻を裏切っていること)でひとかたまりなのだが、それが。。。
They have concerns about Trump using presidential powers.
「Trump using presidential powers」は「トランプが大統領の権力を使うこと」。
*さらにさらに追記
『破格の構造』を読んでいたら、独立分詞構文の主語も、主格ではなく目的格が好まれている、と書かれてあった。つまり、動名詞の主語も独立分詞構文の主語も、ネイティブは目的格を使うことが多いらしい。
構造がよく分からない英文に出合い思い悩むことがよくある。
その一つが、主語(と助動詞・動詞)が省略されている場合。
でも本当に「主語の省略なのか?」と悩みが続くことも少なくない。
以下、Doctor Who のクリスマス・スペシャルの一つ、「最後のクリスマス(Last Christmas)」の番組評から。
The one moment where Moffat genuinely got me was the first ending, with Clara, 62 years later. Hand on heart, I thought that was the end for the Doctor and Clara, and I seethed while watching that scene, pissed off at Moffat and cursing his name. Stunning that after nearly an hour of people waking up from dreams I fell for it.
* hand on heart 胸に手を当てて(?)
* be pissed off at 〜にむかついている
* fall for 〜にひっかかる、だまされる(受け身にしない)
最後の、「Stunning that after nearly an hour of people waking up from dreams I fell for it.」の文構造が分からない。これは一つの私の推理であるが、頭に来るべき「It was」が省略されているもの?
すなわち、「It was stunning that after nearly an hour of people waking up from dreams I fell for it.」であり、It は that 以下を指す形式主語であるという解釈。
(なお、people は 動名詞 waking up の意味上の主語。)
上記が合っているかどうかはともかく、よく分からないものに遭遇した時は、「主語が省略されているのではないか」と疑ってみるのが大事な気がする。
以下、三省堂のWisdomより。
「the Japanese」のように「the+国籍を表す形容詞」は、「the Japanese people」と同様に国民全体を指し、主に日本人以外が用いる客観的でややかたい表現。「the」があるために、時に「日本人はこういうものだ」という固定観念的な考えを暗示することがある。
一方、「Japanese (people)」は、漠然と不特定な複数の日本人を表すが、「people」を伴う方が普通。
Japanese people are more uniform than Americans.
(日本人はアメリカ人よりも統一がとれている。)
the rich(金持ち)、the Japanese(日本人)など、「the 形容詞」は「〜な人々」だと思っていたが、そうでもないらしい。
以下、インターネットのいろんなサイトより。
●人だけでなく、コトも表す
The most important is yet to be explained.
(最も大切なことがまだ説明されていない)
He takes a great interest in the supernatural.
(彼は超自然的なものにたいへん興味を持っている)
The task approaches the impossible.
(その仕事は不可能に近い)
He always states the obvious
(彼はいつもわかりきったことを言う)
●「the 形容詞」の単複
・複数普通名詞となる場合
those who are・・・、・・・people(・・・の人々)の意味。
The rich (=Rich people) are apt to despise the poor (=poor people).
(とかく金持ちは貧乏人を軽べつしたがるものである)
The old (=Old people) often cannot understand the feelings of the young (=young people).
(老人には若い人の感情を理解できないことがよくある)
*形容詞的に用いられた現在分詞・過去分詞も同じように「~している人々、~された人々」の意味を表す
the dying and the wounded
(死傷者)
・単数普通名詞となる場合
the person who is ・・・ (・・・の人)の意味を表すが、the accused(被告人)、the deceased〔dead〕(故人)など特定のものに限られ、単数扱いになる。
The judge told the accused(=the accused person)to stand up.
(裁判官は被告に起立するように言った)
The deceased〔dead〕was a strong but kind man.
(故人は強い人であったが優しい人でもあった)
・抽象名詞となる場合
what is ・・・(・・・のもの)の意味で、これも単数扱い。
the beautiful
(= beauty 美)
the impossible
(=impossibility 不可能〔なこと〕)
We must distinguish between the false (=falsity) and the true (=truth).
(虚偽と真実とは識別しなければならない)
・物体などの一部を表す名詞となる場合
the ・・・ part (・・・の部分)の意味で、そのあとに of を伴う。
the white of an egg
(卵の白味)
the middle of a river
(川の中央部)
the thick of the forest
(森林の茂み)
little や less を使った表現は便利である。日本人にはなかなか思い付かないものであるが。
try to ~ as little as possible は、「できるだけ〜しないようにする」という意味で使える。便利。
I'm trying to go out as little as possible.(できるだけ外出しないようにしている。)
so ~ that ~ 構文、もしくは ~ so that ~ を文中に使う場合、that が省略されることがあるので注意。
一見、どうなっているのか分からない感じがする。
It's so lame it's cool.(ダサすぎてかっこいい。)
(= It's so lame that it's cool.)
I'm so tired I can't think.(= I'm so tired that I can't think.)
so と that をくっつけて使う「~ so that ~」の場合も、that が省略されることが多いので注意。
I always use a strong leash so he cannot bite people.
これはネイティブ感覚だと、that があっても無くても意味は変わらないということか(重文であるか複文であるかは重要ではない)。
first(副詞の場合):先に、初めに、一つ目に
firstly:上の first と同じ?
at first:最初は、初めは
in the first place:最初から、もともと;まず第一に(= firstly)
for the first time:初めて
from the first:最初から
うっかり忘れそうなのでメモ。
Where are you going to go?
What restaurant are you going to go to?
2つ目の文は、to が残る。
I feel sick. 気分が悪い。
I feel like Chinese. 中華料理の気分。
I feel like I'm going to die. 死にそうな気分だ。
It feels good. いい感じ。
It feels like he is not coming. 彼は来なさそう。
You just feel real and it scares me. あなたは(私に)本当にリアルに感じられて(私は)それが怖い。
他にもいろいろ。
主語が2人称、3人称であっても、「感じている」のは話し手の場合が多いので注意。
He felt sick. 彼は気分が悪かった。
He felt real. 彼の存在は(私に)リアルに感じられた。
(追加)
YouTubeの「ニック式英会話」で、またまたニックさんが分かりやすい解説。
「feel like の2つの意味」
・I feel like + 文 だと、「(まるで)〜のように感じる」
・I feel like + 名詞等 だと、「〜がほしい、〜がしたい(気分)」
ただしここでは、上の方に書いている、主語が変わった場合に「誰が feel しているのか」の問題には触れていなかった。
例えば、
He feels like a doctor.
だと、どんな意味になる可能性があるのだろうか。
I like all music.
音楽なら何でも好きです。
I didn't mean for you to get in trouble.
(私のせいで)あなたが怒られるつもりじゃなかった。
I didn't mean for him to find out.
(私のせいで)彼にバレるつもりはなかった。
難しいなあ。
どこからかの引用だが、
日本語合ってる?
またまた「ニック式英会話」より。
He is a friend of high school は典型的な間違いで、正しくは、
He is a friend from high school.
同様に、
He's a friend from work.(会社の友達)など
a high school social studies teacher
でよさそう。前置詞とか使わない。
「高校生の時、テニスをやってました。」
I played tennis in high school.
過去進行形よりも過去形がいいと思う。
in high school には冠詞は入らない。school や university, college などは、無冠詞だと抽象化し、「高校時代」などの意味になる。「when I was a high school student」でももちろん間違いではないが、長ったらしい(らしい)。
in は無冠詞で「時代」だが、at は無冠詞で「場所」になる。
「I met my husband in college.」は、「大学時代に夫と出会った。」だが、
これは言っている本人が「大学時代」ということだけを伝えており、
夫も同じ大学だったのか、あるいは、学生だったのかさえ分からない。
(ニック式英会話より)
「小学校から高校までテニスをやってました。」
X I played tennis from elementary school to high school.
これは間違いだと思うのだが。でも、
I played tennis for 9 years from elementary school to high school.
これはどうなのだろうか? (インターネットではこういう英訳例もある)
I played tennis in elementary, junior high, and high school.
これはいいと思うが、これも長ったらしい?
ちなみにもっと長ったらしくすれば、
I played tennis from in elementary school to in high school.
でもどうもこうは言わない気がする。
日本語だと簡単なのに、英語だと難しい。
これもニック式より学んだこと。
以前のブログ、「want を使った助言・命令調の文」も参照。
Do you want me to ~? (ドゥゆワミダ〜)で、「(私が)〜しましょうか。」の意。
*なお、先頭の「Do you」が省略され、Want me to ~?(ワミダ〜)となる場合も多いので注意!
映画の中のセリフ、
"That's on you." が、「お前のせいだ。」と訳されていた。
一方、三省堂 Wisdom には、「迷惑」という項目で、「〜の負担(迷惑)になって、〜の損害になって」という意味の解説がある。上とは逆の感じ?
She walked out on her husband and child. 彼女は夫と子供を捨てて出て行った。
The fax went dead on me. 私が使っていたらファックスが壊れた。
前置詞というのは難しいものだが、これらは、なかなか複雑。
確かマーク・ピーターセンの著書のどれかにもあったと思うが、前者の例だったか後者の例だったか。
それから、on には「〜のおごり」という意味もあるのも一応メモ。
追記:発見。
"That's on you." が「お前の責任だ。」となるのは、「ニック式英会話」にも解説されていた!
以下、三省堂 Wisdom より。
possible
(形容詞の最上級を強めて)
考えうる〜の、可能な限り〜の(しばしば名詞の後に置かれる。その場合、「その時点で」という一時性を暗示)
make the best movie possible [possible movie]
考えうる最良の映画を作る
in every possible way [way possible]
可能な限りいろんなふうに
until the last possible moment
考えうる最後の瞬間まで(この場合 possible は名詞の前に置かれるのが普通)
deadliest possible angle 考えうる最悪の角度(で隕石が地球にぶつかった。 VOA より)
What's wrong? は、「どうしたの? 何かあったの?」と心配の気持ちで聞く時の言い方だが、
What's wrong with you? だと、「どうしたの? あなたどうかしちゃったの?」と、相手が普段と違ったちょっとおかしい行動をしているのではないかという場合の言い方。「お前、変じゃね?」みたいな感じになるので注意。
strength(s) 可算名詞の場合、長所とか強みとかの意味になる。
発音がよく分からん。辞書によって、「ストレンス」もあれば「ストレンクス」もある。
短所は weak point(s) でいいか。
あらためてちょっと発見したのでメモ。
Do you know who the doctor is?(その医者が誰だか知ってますか。)
Do you know who is a doctor?(誰が医者だか知ってますか。)
Do you know who is the doctor?(誰がその医者だか知っていますか。)
という感じかな。
追加で(テーマが違うので本当は追加しちゃいかんのだが)。
do you think と do you know の使い方の違い。
「ニック式英会話」より。
「do you think は文中に挿入されるが、Do you know は文頭に来る。」
Who do you think the doctor is?
Who do you think is a doctor?
Who do you think is the doctor?
Who do you think is coming to us?
Do you know who is coming to us?
(むろん、that 節をとって文頭に来る Do you think 等はある。)
基本的なことだが、つい忘れてしまう。
ネイティブじゃないと、理屈で覚えるしかないからか。
willが入る時と入らない時。
We'll celebrate whether we win or lose.(副詞節)
I don't know whether we will win or lose.(名詞節)
またまた「ニック式英会話」より。
See if you can feel them out and see if they might be interested.
「先方の意向を探ってみて。興味がありそうかどうか探ってみて。」
see は、見る、聞く、調べる、探る、理解する、などなど。
「ニック式英会話」より。
「彼は酔っ払うとどうなっちゃうの?」を英語で言うと、
What's he like drunk?
決して、How does he become when he drinks? などとは言わない。
同様に、「彼が怒るとどうなるの?」は、
What's he like angry?
こういうのって、簡単な表現なのに、日本では習わないから難しい。文法的に説明するのも難しい。
Do you have any questions for Mr. Tanaka?
田中さんに何か質問はありませんか。
〜(人)に対する質問の時は for ~
無論文脈からの判断だが、
won't (will not) は、「どうしても〜しようとしない」という意味でも用いられる。
He won't do that. 彼はどうしてもやろうとしない。
would が「(昔は)よく〜したものだ」という意味で使われることがあるが、
なんというか、これの逆さまという感じがする。
これも「ニック式英会話」より。
動名詞の意味上の主語は、動名詞の直前に置く。
代名詞の場合は、目的格が正しい(日本では所有格と習ったが実際は違う)。
主語の名詞句にもなる。
Him eating chocolate too much is a serious problem. 彼がチョコレートをたくさん食べるのはかなりやばい。
Him not coming is a serious problem.彼が来ないのはかなりやばい。
このように、Him で文が始まるようなこともある。
Them not meeting the deadline is a problem.彼らが締め切りを守らないのは問題だ。
Him asking is not the same as you accepting. 彼が提案することとあなたが受け入れることとは違うことだ。
I miss him working here. 彼ここで働いていた頃はよかったなあ。
"him working here" でひとかたまり(名詞句)になっていることに注意。
動名詞の時制は文脈により判断?
前にも書いたが、YouTube の「ニック式英会話」がとてもよい。
そこから学んだこと。
日本では習わない not の使い方。
Can you not speak for a while? 少し黙っててくれない。
Why don't you not go to work tomorrow? 明日は仕事に行かなければいいじゃない。
Will you please not marry me? どうか、私と「結婚しないで」くれる?
Let's not go. 行かないようにしよう。
I have to not drink. 飲んではだめだ。
(I don't have to drink. 飲む必要はない。)
He has to not smoke. タバコを吸わない人でないとだめだ。
Let's ~, Can you ~, Why don't you ~, I have to ~ などの形が多いようだ。
主動詞の前に not を付ける言い方。
用法は簡単でとても便利な言い方だが、確かに文法で習ったことがない。従来の文法ではうまく説明できない。
役に立つ。覚えておくべき。
if は「もし〜なら」で、even if は「もし(たとえ)〜でも」と習ったように思うが、even if は even がしばしば省略される。
それを忘れていて、訳すのに苦労することも少なくない。
てか、even if の even がよく省略されるのであるならば、ネイティブスピーカーにとっては、if だろうが even if であろうが、それ単体ではあまり区別するものではないということであろう。
文脈に応じて意味をつかむ必要がある、ということだ。
I will go shopping if it rains tomorrow.
は、
「明日雨が降ったら、ショッピングに行きます。」と、
「明日雨が降っても、ショッピングに行きます。」(even if の even を省略)
の両方に解釈できる可能性があることを忘れないようにしておく必要がある。
なお、文頭に来る場合は、even if の even は省略不可とのこと。
受験英語のように見えるが、実際のコミュニケーション(会話)でも意外とよく使われているのかなあ?
No matter how many people say so, you should not give it up.
No matter how much money he has [may have], I wouldn't marry him.
≒ However much money he has [may have], I wouldn't marry him.(こっちが堅い言い方)
倒置になるのとならないのがある?
上記のように、no matter how は単純に however に置換できる時もある。
できない時もあるようだ。
no matter what ⇒ whatever
とか、その他にも、no matter ~ と wh**ever の置換あり。
また、no matter の後に直接名詞が来る文章があったので、調べたところ、
no matter (what) the [one's] A 「いかなる A<事・物>であろうと」
という解説があった。
what が省略されている場合、no matter に続いて名詞が来ることになる。
No matter (what) the weather, he is out in his garden every day.
regardless of と意味的には同じ? ただし、the はいらない?
regardless of age, sex, or [x and] nationality
regardless of whether they are rich or poor
I'll buy the book, regardless of the price.
三省堂Wisdomより。
==========
同じ「譲歩」的表現でも、以下との違いは?
"though" "although" "even though"
even though > たとえ〜ではあっても、〜ではあるが
"even if"
even if > たとえ〜だとしても
以下、三省堂Wisdomからの例文。
I wouldn't marry him no matter how much money he has [may have].
≒ ... however much money he has [may have].
No matter what you think of me, I didn't do that.
I'm going to name it "Pace," no matter if it's a boy or a girl.
They were sunbathing (even) though [x if] it wasn't sunny.
You can't leave (even) if you want to.
Even if he were my brother, I would do the same.
He'll have to come along with up whether [x even if] he likes it or not.
prefer to do 〜するのが好き
like to do 〜するのが好き
would prefer to do 〜したい
(一般的・習慣的ではなく特定の状況で希望を丁寧に伝える時は would を付ける)
would like to do 〜したい
would rather do (むしろ)〜する
prefer A(名詞) to [over] B(名詞) BよりもAが好き(prefer A (rather) than B でもOK)
prefer to do (rather) than (to) do 〜するよりも〜するのがすき
would prefer to do (rather) than (to) do 〜するよりも〜したい
would rather do than do 〜するより(むしろ)〜する
*onlyの位置に関しては「only や also が離れた節・句にもかかる」も参照。
またまたオーストラリアのスーパーマーケットからの、新型コロナ対策についてのメール。
冒頭に、
We can only do this together.
とあって、以下、挨拶があって、その下に、具体的なウイルス対策がいくつか挙げてある。
さて、We can only do this together. の意味が分からない。使っているのは簡単な単語だけなのに。
特に only はどう解釈するのか。
Google翻訳にかけてみると、「これは一緒にしかできません。」と出た。
なるほど! 自動翻訳優秀!(たぶん合ってる)
いろいろ他の例も調べた。
確かに、
We can only do this now. なら「これは今しかできません。」と、特に疑問を感じず、すぐに翻訳してしまうかも。
いや、「今はこれだけしかできません。」とも考えられるか。
now を together に代えただけと考えれば、「これは一緒にしかできません。」だ。なるほど。
「一緒だとこれしかできません。」とも訳せるのかもしれないが、今回の場合は文脈・状況から考えておかしい。
「副詞 only の位置」についていろいろ調べたが、どうも難しい。
ある辞書によると、堅い書き言葉の場合 only は修飾する語の直前に置くのが一般的だが、口語では be 動詞・助動詞の後または一般動詞の前に来るとある。そして修飾する語を強く発音する。
本来ならば(堅い文章として書くなら)、
We can do this only now.
We can do this only together.
ということであろう。
ニュース記事を見ていると、The police dog found $1 million in narcotics. という文章があった。
文脈からすると、「その警察犬は100万ドル相当の麻薬を見つけ出した」という意味のようだ。
だた、自信がない。
$1 million in narcotics をそのまま訳すと「麻薬の中の100万ドル」って感じなのだが。。。
「100万ドルの価値の麻薬」を辞書で調べると、
$1 million worth of drugs
という訳例が出た。こっちの言い方(worth of)も覚えておかねば。
新型コロナウイルス対策について、オーストラリアのスーパーマーケットから来たメールの冒頭に、
These remain challenging days. 〜
とあって、よく意味が分からなかった。
Google翻訳、みらい翻訳にかけてみると、「このところ厳しい日々が続く。」と出た。
「these」を辞書で調べると、「(現在話題となっている時をさして)この[その]時期」とある。
自動翻訳、優秀である。
YouTubeの「ニック式英会話」がとても良い。
特に、ネイティブの会話、映画やドラマの中での会話は、授業で習っていただけではとうてい聞き取れないのが分かるし、どのような点でリスニングが難解になっているのかがきちんと整理されて示されているのがいい。
our は、「アワー」だけでなく「アー」だけになってしまう場合もある。
ただこれは、辞書を見たら辞書にも載っていてびっくりした。
where, we're, wear はすべて「ウェ」だそうだ。
I don't know where we're going to go. ⇒ アダノウェウェガナゴゥ。
「〜から成る」は、複数の言い回しがある。
consist of
comprise
be comprised of
constitute
あと、
make up
be made up of
能動態か受動態かは、やや曖昧な(あるいは使い分けに細かな注意が必要な)面があるように感じる。
consist of と constitute は受動態は見ない?
以下、三省堂のWisdomより引用。
This apartment consists of five rooms.
The university comprises four faculties.
この2つは似ている(微妙に違う?)、また、
The committee is comprised of local residents という受動態的な言い方もある。さらに、
In Britain, women comprise 40 per cent of the total work force. という言い方も。
comprise
●<全体が><(複数の)部分>から成る;〜を含む
●【be comprised of】<団体・組織などが>(人などで)構成されている
●<人・物が>〜を構成する、作り上げる
かなり複雑。
constitute の場合
Asian countries constitute 20 percent of the market share. これは上の comprise と同じか。
What constitutes a violent crime?
The Internet constitutes a huge storehouse of information.(be 動詞とほぼ同じ意味。「〜に等しい」)
make up
●<部分が>〜を構成する。⇒ constitute, form
●【be made up of】〜から成り立っている(〜は複数名詞)
The US market makes up about 60% of our sales.
A baseball team is made up of nine players. My family is made up of five members.
難しい。
当サイトの「単語帳」ページにもいくつか挙げているが、日本語から英語にする時に悩むことが多いのがお役所的フレーズ。「推進する」「積極的に取り組んでいく」「全力を傾ける」……等々。
とりあえず、
urge
promote
push on
などは、「推進する」に使えそう。
「政府としては、今後とも被災地域の復旧等に向けて全力を挙げて取り組んでまいります。」(財務省)
The government will continue to make every effort to promote rehabilitation and reconstruction in the affected areas.
とっさに思い浮かばない言い回しというのがよくある。
「〜するといけないので」
これはまあ、逐語的に直訳しようとするから難しくて、実際には文脈に応じてまずは日本語を変えた方がいいようである。
とはいえ、無理矢理逐語的にやるには、"so that" を使ったり "in case" を使ったりはできるようだ。
so that だと後の方に not が入る。
肯定文のままであるなら、in case ~
Keep your dog in your house so that it doesn’t bite anyone.
Keep your dog in your house in case it bites someone.
とか。あと、not を使った不定詞でもいけるケースありか。
でも、
Keep your dog in your house not to bite someone. これはダメだな。間違い。
小栗聡氏が「学校で教えて欲しかった、こんな英文法!」というメルマガをやっていて、これがとても勉強になる。
以下、私が知らなかった、「it で受けるか、that で受けるかの違い」の話である。
(しかし、最後の方に「追記」しているように、この解説が正しいのか、だんだん不明になってきた。)
A: How about eating out tomorrow night?
B: It’s a good idea. Let’s eat out.
⇒ B は it ではなく、that で受けなければならない。
B: That's a good idea. Let's eat out. が正解。
通常、相手の言ったことに対してそれを受ける時は it ではなく that を使う。
(追記:ここで「通常」と書かれているのが曲者だな。。。)
it と that は多くの場面で交換可能だが常に交換可能とは限らない。
● it を使う場合
Don’t let your child play with a lighter. It’s dangerous.
話し手が言及した語句、節に、もう一度同じ話し手が言及する場合は it で受ける。It は自分が言った文の内容を受けている。
● that を使う場合
(1) it のように、話し手が言及した内容にもう一度同じ話し手が言及する時。
(2) 相手が言及した内容を受ける時。
● it には、相手が言及した語句や節を受ける用法はない。(追記:これ本当?)
A: I’ve finally finished my homework.
B: That’s good. (It’s good. は不可)
*追記: "It's OK." と "That's OK." はどちらも使われるようだが、この場合、"I'm sorry I made a big mistake." "It's OK." はいいのか? ちょっと違う話? (いや、これは大きな問題。下記参照。)
*さらに追記:別のサイトを見ていたら「it には前に出てきた文全体の内容を受ける用法はない。it は一つの語句を受けるだけ」という解説があった。なんだかだんだん分からなくなってきたぞ。
*さらにさらに追記:上の「it には、相手が言及した語句や節を受ける用法はない」というのと「it には前に出てきた文全体の内容を受ける用法はない」というのは間違いではないか? 「It's OK.」って言うし。
マーク・ピーターセン『ビーターセンの英文ライティング特別講義40』(旺文社)によると、前の文全体を受ける場合、「it は前の文の内容が一般的なことの場合」、「that は前の文の内容が特定のことの場合」となっている。つまいここでは、it も前の文の内容全体を受けることができることが前提となっている。
他の解説と矛盾する。ますます分からなくなってきたぞ。
YouTube にはこの「it か that か」を解説している動画がいくつかあるが、どれを見てもすっきり解決しない。
*さらにさらにさらに追記:結局のところ、文脈(内容)や使用の習慣によって違ってくるってこと?
I'll have a think.
I'll give it a think. これは映画を見てて聞き取ったつもりだが、合ってるか不明。
I'll consider it. でもいいのか。あるいは、
I'll think about it. とか?
「検討する」とか、いかにも日本語。
Give me time to think.
とかの方がいいのか?