以下、『英語の読み方』北村一真(中公新書)より。一部改変。
(この本は久しぶりにとっても良い本。)
シュワルツェネッガーのスピーチより。ワシントンでの暴動を受けて。
I believe, as shaken as we are by the events of recent days, (that) we will ~~~.
このところの出来事に私たちは震撼しているが、私は〜ということを信じる。
この「as shaken as we are by the events of recent days」のところの最初の as。
これはアメリカ英語で使われる「譲歩の as」だそう。
てことは、イギリス英語では、as 無しで、「, C as S V,」となって譲歩を表すみたい。
あれっ、そうすると、最初の文に出ている2つの「as」は両方とも「譲歩の as」と言っていいのかな。
ということで辞書で調べたら、ちゃんとありました。この形だと知ってる。
Poor as he was, he was honest. 彼は貧乏だけど正直でした。(三省堂Wisdom)
というか、単語が変わると分かりにくくなるということですね。
ついでに辞書にあったもの。やっぱり辞書はちゃんと読まんと。
As much as⦅主に米⦆ [Much as⦅主に英⦆ ] I would like to, I can't help you.
お役に立ちたいのは山々ですが、お役に立てません。
(「お役に立ちたいのは山々ですが」に重点をおきたい場合は、I can't help you, (as) much as I would like to. の語順にする)。
As much as the government can do and must do, the most important thing is ~
政府ができること、しなければならないことはたくさんあるが、最も大事なのは〜
(参考:北村一真『英文解体新書』(研究社)にあったオバマ演説を改変)
それから、
Poor though he was, he was honest.
としてもいいそうだ。