カテゴリ:概論



翻訳関係の本を読んでいると、「これは●●氏による名訳である」みたいなことが書いてあったりする。 「名訳」とは何か。 同業者がほめあう時の用語? 先生が授業で使う言葉? 著名な翻訳者を紹介する時の決まり文句? あまりに主観的すぎて、個人的にはあまり好きではない言葉だ。
メモ。 翻訳にはコンテクスト把握が必要。 ある文の訳が、前後の文や、全体の流れによって変わる。 (小山亘氏は、もっと大きな意味でのコンテクストにも言及。) コンテクスト参照は(今のところ)機械翻訳にはできない。 機械翻訳は、基本的にピリオドで区切られた範囲で考えるだけだから。 Good morning! にせよ、 Finally, he found the stone. にせよ。 In all essential respects...
「直訳 対 意訳」「忠実 対 創造」「同化 対 異化(Domestication vs Foreignization)」などという2項対立的な翻訳論を超えて、「自然翻訳(Natural Translation)」という概念を導入するという、私のオリジナルな提案。 ポイントは、 ●「日本語と英語間の場合」など、翻訳の対象となる言語を特定して議論する。...
翻訳はいろいろなパーツの「品詞転換」。無生物主語に限らず。そして品詞転換の際に、言葉を補ったり省略したりする必要が出てくる。 受動態と能動態の変換ってのもある。 to 不定詞が出てきたらまず結果に訳してみる?『技術翻訳②』(富井篤) めんどうくさがらずに、言葉の順番を変える試みを何回も繰り返してみる。...
3段階で翻訳する あくまでこれは、私の個人的な翻訳手法。 だいたい3段階で翻訳している。 ①英文の構造解析(読みながら) ②とりあえずがんがん訳してパソコンで打ち込んでいく。 ③見直して自然な日本語にする。...