小栗聡氏が「学校で教えて欲しかった、こんな英文法!」というメルマガをやっていて、これがとても勉強になる。
以下、私が知らなかった、「it で受けるか、that で受けるかの違い」の話である。
(しかし、最後の方に「追記」しているように、この解説が正しいのか、だんだん不明になってきた。)
A: How about eating out tomorrow night?
B: It’s a good idea. Let’s eat out.
⇒ B は it ではなく、that で受けなければならない。
B: That's a good idea. Let's eat out. が正解。
通常、相手の言ったことに対してそれを受ける時は it ではなく that を使う。
(追記:ここで「通常」と書かれているのが曲者だな。。。)
it と that は多くの場面で交換可能だが常に交換可能とは限らない。
● it を使う場合
Don’t let your child play with a lighter. It’s dangerous.
話し手が言及した語句、節に、もう一度同じ話し手が言及する場合は it で受ける。It は自分が言った文の内容を受けている。
● that を使う場合
(1) it のように、話し手が言及した内容にもう一度同じ話し手が言及する時。
(2) 相手が言及した内容を受ける時。
● it には、相手が言及した語句や節を受ける用法はない。(追記:これ本当?)
A: I’ve finally finished my homework.
B: That’s good. (It’s good. は不可)
*追記: "It's OK." と "That's OK." はどちらも使われるようだが、この場合、"I'm sorry I made a big mistake." "It's OK." はいいのか? ちょっと違う話? (いや、これは大きな問題。下記参照。)
*さらに追記:別のサイトを見ていたら「it には前に出てきた文全体の内容を受ける用法はない。it は一つの語句を受けるだけ」という解説があった。なんだかだんだん分からなくなってきたぞ。
*さらにさらに追記:上の「it には、相手が言及した語句や節を受ける用法はない」というのと「it には前に出てきた文全体の内容を受ける用法はない」というのは間違いではないか? 「It's OK.」って言うし。
マーク・ピーターセン『ビーターセンの英文ライティング特別講義40』(旺文社)によると、前の文全体を受ける場合、「it は前の文の内容が一般的なことの場合」、「that は前の文の内容が特定のことの場合」となっている。つまいここでは、it も前の文の内容全体を受けることができることが前提となっている。
他の解説と矛盾する。ますます分からなくなってきたぞ。
YouTube にはこの「it か that か」を解説している動画がいくつかあるが、どれを見てもすっきり解決しない。
*さらにさらにさらに追記:結局のところ、文脈(内容)や使用の習慣によって違ってくるってこと?